2015年1月8日木曜日

舞台:真田十勇士@赤坂ACT

ご招待頂き、「真田十勇士」初日@赤坂ACT。
楽しみました。
時代劇(芝居も映画もドラマ)も、
ここ10年ほどで観るようになりましたが、
歴史が苦手だったため、と、
実在したであろう人々が寿命ではなく戦や謀略で沢山死ぬため(フィクションは入ってても)、
あるいは死ぬことが判っているため、
観ていてそちらのほうが気になって、
辛いし悲しいしで、実はあまり好きではありません。(見るけど)
「土地や権力を巡って、権力者の指示で決定権がない人が戦わされる」という構図が
理不尽でならないのです。(見るけどね)
そんな理由から
海外の戦争映画も観るのはあまり好きではありません。(観るけど。)
全てがフェイクなホラー映画は全っ然平気です。
血がドバドバ出ようが、首がポーンと飛ぼうが平気。
1:1の戦いとかも平気です。
あと、正義の使者グループ:悪の手先グループも平気。
脱線。
真田十勇士も当然、命をかけて散っていくお話だということ位は知っているわけです。
やはり最期は泣くわけです。
しかし、
家康を演じた里見浩太朗さんの貫禄は流石だし(贅沢を言うならもっと殺陣が観たかったけど)、
淀の方を演じた賀来千香子さんはとても着物が似合って舞台映えして、
終盤の「死ぬな!」とその直後の台詞なんて、間もリズムも高低も最高だったし、
主役真田幸村を演じた上川隆也さんはもちろん堂々たるものでした。
3回目のカーテンコールはお茶目だったし(笑)。
第一幕の徳川軍と戦う十勇士は、
一人一人の見せ場がある演出が楽しかった。
最近の映画だと三池版『十三人の刺客』みたいな感じ。
古いと『里見八犬伝』とか、もっと古いと『七人の侍』とか。
個人的にああいう脇役も個々でスポットライトを浴びるシーンがあるという演出が好きです。

三津谷 亮さん演じる十蔵は戦い方もキャラクターも独特で良かったし、
ラストの叫びながらの三連発なんて、とってもとっても良かった。
葛山信吾さんの霧隠才蔵は知的で素敵だった。
三好清海入道(吉田メタルさん)と
三好伊佐入道(佐藤銀平さん)のコンビは台詞回しも聴いていて気持ち良く、
愛嬌たっぷりで、ラストは泣けた。
真田大助を演じた渡部 秀さんは殺陣が綺麗でキレがあって良かった。
敢えて言うなら準主役の猿飛佐助(柳下大さん)が、
折角あんなにアクロバティックな動きが出来るのに流したアクションをしてるため側転もバク転もゆーっくりで、
切迫感というか一生懸命感というか、臨場感というかが出なかったのが
少し残念でした。

あと中島みゆきさんの挿入歌のボリュームがいくらなんでも大きすぎる!
本当は歌ナシのBGMでいいと思うのですが、
歌入りの楽曲でも、ちょうどいいボリュームっていうのがあると思うので、
あれはちょっと楽曲アピール臭がしてがっかりしました。
しかし通してとても面白く見れましたし、
だんだん観客が舞台に引き込まれていくのが判りました。
舞台も2階席からは見やすい斜面の舞台となっていて、とても面白い舞台でした。

そして二幕ラストの十勇士揃ってのポージング、ナニアレ!!
超カッコいい!!!!

あのシーンだけでも何度も何度も観たいです。
ああ、格好良かった!!

とても楽しい時間を過ごしました。
ありがとうございました。
楽しかったあ。