2014年8月15日金曜日

distro|『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のTVスポットが始まりましたね。
ロケット(アライグマ)編だけ観たので、最初、主人公はアライグマだと思いました(笑)
嘘です。
でもあまりにも可愛いので、主人公でいいじゃん!と思いました(笑)

3本まとめてあるTVスポットはこちら↓↓(上記感想は、一番最初の30秒「ロケット編」)


インパクトのある楽しい予告編ですよね。

普通の予告編はちゃんとしたSFに見えるけど(笑)

少し前に届いていたのですが、
試写状も当然(!?)
とっても可愛いです。

じゃーん!!!


宇宙最凶アライグマ・ロケット参上~!!サイズはA4位。

なんか洗ってるシーンとか出てこないかなー(笑)
とか言ったらロケットさんに怒られそう。

劇場公開日 2014年9月13日。
海外での評判は上々♪
今からとっても楽しみです。

(C)2014 Marvel. All Rights Reserved.

2014年8月12日火曜日

訃報|ロビン・ウィリアムズさんが亡くなりました

帰省中の8月12日、偶然テレビをつけた私の目に、思わぬニュースが飛び込んで来ました。

ロビン・ウィリアムズ死去。

あまりの驚きに、しばらく言葉を失いました。
私が初めて見たロビン・ウィリアムズの映画はレンタル・ビデオで借りた『グッドモーニング・ベトナム』でした。
当時私は中学生。世間はビデオレンタルが始まり、田舎に住んでいる私たちも、手軽に地元で上映しない映画を見ることが可能になりました。
「グッモーーーーニン、ベトナム~!!」


高校の時に観た『今を生きる』。
当時既に映画に携わって生きていきたいと思っていた私の胸に、彼の演じたキーティング先生の言葉が突き刺さりました。
「カルペ・ディエム」「Carpe Diem」「今を生きろ」。



『レナードの朝』は今でもオフィスや病院の廊下の四角いタイルを見るたびに、思い出します。
泣いて泣いて泣きました。


私が上京した19の春。
初めて東京の劇場で観た映画が『フック』でした。
まだ当時は座席完全入れ替えではなかったので、2回続けて観たのを覚えています。
空想の食事をみんなで美味しそうに食べるシーンが大好きです。
信じれば、それは現実になる。



当時好きだった人と初めて行った映画デートが『ミセス・ダウト』でした。
私は小さなころから一人で映画に観に行っていたのですが、
好きな人と映画に行く、というのはそれが初めてで、
かつ、今思えばなんでそんな人と付き合ったか判らないのですが、洋画が苦手な人でした。
当時邦画不毛時代だったというのに。。。

しかもその作品で彼は洋画の面白さに目覚め、次にその彼と観たのは『9か月』でした。
2作品連続、ロビン・ウィリアムズの出演作です。





大学は一番レンタルビデオを見漁った時期です。
寝ても覚めても映画、映画、映画。
その時期に『ガープの世界』を観ました。
愛しい日々も、そうでない日々も、人生とはままならない。


初めてイギリスに行ったとき、英語も大して判らないままに一人で『ジュマンジ』を観ました。
ピカデリー・サーカスにある映画館でした。
見知らぬ国の見知らぬ映画館で外を出たら外に本当にあの性悪なサルとかがいて、
サイが突進してこないだろうかと、ドキドキしながら観ました。




他にも
『愛と死の間で』
『アラジン』
『トイズ』
『バードケージ』
『ジャック』
『ハムレット』
『キャデラック・マン』
『鑑定人』
『ファーザーズ・デイ』
『フラバー』
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』
『奇蹟の輝き』
『聖なる嘘つき/その名はジェイコブ』
『アンドリューNDR114』
『A.I.』
『ストーカー』
『デス・トゥ・スムーチー』
『インソムニア』
『ファイナル・カット』
『最高のともだち』
『ロボッツ』
『ロビン・ウィリアムズのもしも私が大統領だったら…』
『ハッピー フィート』
『ナイト ミュージアム』
『ライセンス・トゥ・ウェディング』
『奇跡のシンフォニー』
『ナイト ミュージアム2』
『オールド・ドッグ』
『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』
『グリフィン家のウエディングノート』
『大統領の執事の涙』

上記は私が観たもので、彼の出演作全てではないけれど、
私の映画人生の至る所で一緒に過ごしてきたと思います。

もっとスクリーンの向こうで笑うロビンを観たかったです。

心より、感謝と哀悼の意を、そして尽きない名残を。

2014年3月5日水曜日

3月といえば。

3月といえば、アレですよ。
アカデミー賞ですよ。

第86回となる今年の司会は、2007年の第79回授賞式以来2度目となるエレン・デジェネレスが務めました。

Twitterでもエレンは次々と舞台裏やピザを食べる俳優たちの実況をツイート、世界中の注目を集めました。

中でもすごかったのがこのおそらく世界一ゴージャスな一枚。


それを受けて、シンプソンズ、レゴなどがこの写真にオマージュ投稿をするという なんとも楽しいアカデミー賞でした。

シンプソンズ。(衝撃的な写真に写っていない部分ww)↓
レゴ。↓

ミーハーな私も、波に乗って下手な絵を描いてみましたよ(笑)↓



さて、肝心の受賞結果はこちら。↓↓↓




『ゼロ・グラビティ』の監督賞は世間の予想通り。
しかし監督賞・作曲賞・音響編集賞・録音賞・編集賞・撮影賞・視覚効果賞の7冠とは思っていませんでした。すごいです。
『ゼロ・グラビティ』と同じく10部門ノミネートされた『アメリカン・ハッスル』が1つ2つは獲ると思いましたが、
なんと無冠に終わってしまいました。残念。

一方、私の予想がブレずに見事ピタリだったのは、
美術賞・衣装デザイン賞の『華麗なるギャツビー』。
長編アニメ映画賞・歌曲賞の『アナと雪の女王』。
作品賞の『それでも夜は明ける』。
主演男優賞の『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のマシュー・マコノヒー。
視覚効果賞・撮影賞・音響編集賞の『ゼロ・グラビティ』。
このくらいでした。
あとは二つの候補で迷ったり、といった感じが多かった気がします。

長編アニメ映画賞は『風立ちぬ』にぜひとも獲ってほしかったなあ。

2014年2月9日日曜日

訃報|声優の永井一郎さんが亡くなりました

1月27日、45年もの間「サザエさん」の磯野波平を演じ、
多くのナレーターや声を務めた知る人ぞ知る声優・永井一郎さんが亡くなりました。
映画では「STAR WARS」の吹替版のヨーダの声も務められていました。

2月9日(日)には、永井さんの最後の収録の「サザエさん」が放映され、
多くの人々がネット上で、あるいはテレビの前で、
永井さんにお別れを告げているのを目にしました。

永井さんが亡くなったニュースを聞いたとき、
とても大きなショックを受けました。
私は「波平さん」が大好きで、毎週波平さん見たさだけに
サザエさんを毎週楽しみにしていました。

私は実家では母と二人暮らしでしたが、
祖父母が近くで和菓子屋を営んでいたため、
小さなころから毎日のように祖父母宅で、祖父母と、
一緒に暮らしていた叔母と、母と私の5人で食事をし、
お盆もクリスマスもお正月も、なんのイベントのない日も、ひとつのテーブルを囲んで座り、
ご飯を食べたり、テレビを見たり、トランプをしたり、
まさに「サザエさん」でちゃぶ台を囲むような環境で育ちました。

もうその食卓を囲む祖父、祖母、叔母はこの世にはいません。
一番早くにその食卓から席をはずしたのは祖父でした。

大学進学のために上京し、一人暮らしになってはじめて「サザエさん」の良さを知りました。
それまでは私にとって「サザエさん」は日曜の終わりを告げる「あまり好きではないアニメ」でした。

上京し、みんなで食卓を囲むことがどれだけ楽しく貴重な時間だったのかを知ると、
「サザエさん」は私にとって疑似家族を体験するようなアニメへと存在価値を変えました。

大学も卒業し、東京で働いて何年も過ぎました。
地元の生活より東京の生活のほうが長くなってしまったある年、祖父が亡くなりました。

あんなに私を可愛がってくれた祖父は、亡くなる前には私のことがすでに判らなくなっていました。

祖父が亡くなって以来、私はおそらく波平さんに祖父の姿を見ていました。
波平さんが笑って家族に話しかける度に祖父を思い出しては、微笑ましい気持ちになりました。
祖父は頑固で、メガネをかけ、私にはすごく甘い人でした。まるで波平さんのように。
波平さんの「ばっかもーん」を聞くたびに、カツオを羨ましく思ったし、
波平さんの「おお、そうかそうか」を聞くたびに、私の心はワカメになって、祖父に褒められたことを思い出しました。

永井さんが亡くなって、私は二人目のおじいちゃんを失った気分です。
本当に本当に寂しくてたまりません。
これを書いている間にもパソコン画面が涙で滲みます。

この涙が、祖父に向けられたものなのか、波平さんに向けられたものなのか、永井さんに向けられたものなのかが判らないほど、
永井さんの波平さんは、私の生活の中の一部で、
もうすでに、私のもう一人のおじいちゃんでした。

永井さんの波平さんが、本当に、本当に心から大好きでした。
今でも大好きです。

本当に本当にお疲れ様でした。
今までどうもありがとうございました。

2014年1月21日火曜日

映画 | 『エンダーのゲーム』

-戦いを終わらせるための、戦い、という矛盾を抱える不幸と幸福-

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2014年1月18日に『エンダーのゲーム』がいよいよ公開されたのでレビューをアップ。

本作はオースン・スコット・カードが1977年に発表し、アメリカSF界の権威“ヒューゴー賞”と“ネビュラ賞”をダブル受賞した名作小説の映画化。
近未来、一家族に子どもは2人までと定められた世界。
異星人の侵攻を受けた地球は、衛星軌道上にバトルスクールを設立し、世界中から優秀な子どもたちを集め、「戦いを終わらせる者」を育成している。

場所は変わり、ウィッギン家。
この家に生まれたのは
病的なまでに冷酷な戦略家である兄ピーターと、
共感性が高く情の深い姉ヴァレンタイン、
そして本作の主人公となる禁断とされる3人目の子ども=サードとして生まれた少年エンダー。

エンダーは才能を見込まれ、バトルスクールに送られ、みるみる頭角を現す。
「子供に地球の運命を託す」というのは、現在の日本のアニメでは随分描き尽くされているが、
本作の原作が出来たのは1977年、
子供が地球の運命を握った先駆者「機動戦士ガンダム」の放送が1979年からなので、
当時を想像するに随分斬新な設定だったに違いない。
とはいえ、映像として新たに生まれなおしたこの作品を見てみると、「古臭さ」は感じずに114分を過ごした。

エンダー役に『ヒューゴの不思議な発明』のエイサ・バターフィールド。大人になったなあ。
大人になったと言えば、エンダーの姉を演じたアビゲイル・ブレスリン。
『リトル・ミス・サンシャイン』でちょっとぽっちゃりしたキュートなヒロインを演じた少女が、もう立派なレディだ。驚いた。


「なぜ、エンダーが選ばれたのか」という、問いをチラホラ見かけるが、
私はこれは指導権を握る「グラフ大佐(ハリソン・フォード)」とエンダーの思考回路が同じだったから以外の何物でもないと思う。

本編を通して語られるのは「最大多数個人の最大幸福」というベンサム哲学の功利主義そのもので、
これはエンダーとグラフ大佐が目的のために辿る思想だ。
いくら優秀でも、指揮官と相いれない思想ならばエンダーの大抜擢は無かったに違いない。

まだ子供のエンダーは知らずのうちに「最大多数の最大幸福」を行い、
その陰に生まれる最小不幸に苦悩する。

その最小不幸をこの年齢から経験してしまえば、この後、彼の人格は、どうなるのか。

「戦いを終わらせるには敵そのものを排除するべきである」、というのは、
矛盾を抱えつつも究極の解決策であることは、誰の目にも明らかなのであるが、
果たして、それが正しいのかどうか。
良くも悪くもとてもアメリカ的な物語だと思いながら、本作を見ていた。

この矛盾を突きつけられる場面に直面し、苦悩するのは不幸ではあるが、
この苦悩する不幸を味わっているその瞬間、人間としての良心はまだ存在しているという幸福を抱えていることも忘れてはならない。

自発する「善き人に」という心は、平和の最低条件だと思うから。

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本作の試写を観たのは12月中旬でした。
普段、大作などの試写の際は、ボディチェックや、携帯などに封をして預けるといった安全策や、
普通の作品でも、情報公開日などの注意などを喚起する場合はざらにありますが、
今回、試写を行ったディズニーで、初めて「誓約書」にサインしました。

珍しかったので許可を頂いて、ブログにちょっとだけアップします。
誓約書はちょっと全文は載せられないので…ほんとにちょっとだけ…(笑)
誓約書の上にあるのは、プレスです。

誓約書もちょっと映画風のデザインで、面白いですね。
こんな風に、公開前の作品には細心の注意が払われています。

2014年1月16日木曜日

2014年1月10日金曜日

年賀状いろいろ。

数多くあるブログの中で、映画のレビューやコラムの載せてあるブログは山ほどあるので、
もう少し、何か少しでも変わった情報、あまりない情報を発信できないかと思いました。

毎年、数多く頂く年賀状ですが、
映画会社、配給会社からも年賀状を頂きます。

これを見るのが毎年とても楽しみです。

その年のラインナップが並んだものが多いのですが、
中には代表作1作をバーンと配置したものもあります。
こんな感じ↓↓↓



私は「トムとジェリー」が好きなので、(というか主にトムだけが好きなので)
 ワーナーさんの「トムとジェリー」の今年の年賀状が、個人的にヒットでした。

毎年この年賀状たちを眺めて、新作がやってくるのを楽しみにしています。
映画のライターをしていると、こんな楽しみもあって嬉しいです♪

2014年1月7日火曜日

あけましておめでとうございます。

昨年このブログを初めて、まともに更新しないまま、
あっという間に2014年がやってきてしまいました。

今年はライターという仕事ならではの裏側、といいますか、
「縁の下」の部分を更新していけたらな、と思います。

イラストは今年の年賀状です。
毎年、年賀状を出すまでに観た、その年のBEST3を載せているのですが、
描いた後には「ああ、あの作品も入れれば良かった!」「この作品を忘れていた!」などと
後悔しきり。

毎年BEST10を決めるのですが、
次の日にもう一度やってみると順位や作品が必ず入れ替わります。

料理と同じように、その日のコンディションで、一番ピタッと来るものが違います。
観ている間の印象や後味なんかも、その日の体調や精神状態が大きく作用します。

10代のあの日、失恋した日に観た映画の、あの主人公のセリフが胸に深く沁み入っても、
今観たら多分、きっとあの主人公より、隣にいた登場人物の態度の方が心をギュッとする。

20代のあの夜、見終えて「ふーん」で済んでしまった映画が、
今観たら、すごく面白くて興奮しすぎて2日もまともに眠れない。

それが映画の良さなんじゃないかな、と思うのです。

そんな、そのときにしか感じられないことを、
少しでも多く、色々な人と分け合えたら幸いです。

皆様、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。